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大切な日々の記録

05/08/16 甲子園日和

 お盆が明け、今日は久しぶりに実家でどこにもいかずゆっくりしてた。どっか行かないと落ち着かない性格の自分としては珍しいことだったけど、久しぶりに感動したことがあった。
 
 長崎県佐々町に清峰という高校があるが、隣の県に住んでた自分でさえ知らない県立高校、ここが今年夏、春秋通じて初の甲子園出場を果たした。
 部の年間予算はたったの15万円。2年前にはバットとボールすら揃わず、メディスンボールさえ買う余裕がなく、コーチが用意した丸太で独特なトレーニングをしてきた。荒れていたグラウンドは町民が手伝ってくれ、やっと練習ができるようになったというすごく悪条件の下での甲子園出場だった。
 念願の甲子園出場だったが、くじ運が悪く、一回戦で早くも今春選抜優勝の愛工大名電(愛知)とあたった。しかし、延長13回でエース古川の2点適時打で勝ち越し、4-2で勝った。
 2回戦も安心していられない。2回戦は昨夏準優勝の済美(愛媛)との対戦だったが、これも9-4で快勝。
 ここまでくると優勝が見えてくる清峰だったが、今日の3回戦は、またもや強豪、大会タイの19奪三振を記録した辻内投手がいる大阪桐蔭高校との対戦だった。
 1回に清峰は3点をとられ、5回にもホームランで1点、8回終わって0-4、清峰ヒットはたったの2本と、桐蔭に圧倒的にリードされていた。
 しかし、9回表、3番大石が辻内のストレートを力で返し、ホームラン!1点を返し、4番森のヒット、6・7番連続フォアボールで満塁のチャンス!8番代打・萩尾がピッチャーゴロで2アウト。ここで、9番エース古川。150キロのストレートを打つが、ファール。カウント2-1から外角高め・152キロのストレートにバットが回り、三者残塁で3アウト。
 こうして清峰高校の夏は終わった。

 こうやって書くだけだとまったく感動もなにもないけれど、長崎の田舎からでてきた高校がこうやって1回戦・2回戦と強豪を次々と倒し、桐蔭を4点に押さえていったことは本当にすごいことだと思う。しかも、無名高校で、予算も少なく、大した練習もできなかったこの高校が強豪校を倒すことにどれだけの時間と努力が必要だったのかは計り知れない。この清峰のベスト16が、その辺の強豪校がベスト16になったのとは訳が違うことを、甲子園を観てる人のどれだけが気づいただろうか。3回戦で負けた後の清峰ナインの涙からは、負けた悔しさよりもやり遂げた達成感が多く伝わってきました。
 甲子園の決勝戦も確かにすごいものだけど、それよりもその課程で、いろんな状況で一生懸命頑張っている高校を観て応援するのがおれは好き。優勝できなくても、今回みたいに得るものが大きければ全然いいし、この経験をバネにして来年の夏はもっと上に行けるよ。ね。
 来年も応援してます。そして、お疲れさまでした。
by kou0113uk | 2005-08-16 17:20 | 一般
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